この記事では独自に開発したボートレース予想AIでAI通りに買い続ければ儲けることができるのか検証していきます。
AIの作り方についてはこちらの記事からどうぞ。全4回の内容となっています。
競艇AIで儲かるか結論
検証するにあたり、買い方のルールやレースの選定方法などをつらつらと説明する必要があるのだが、「とりあえず儲かるんかどうか先に教えてくれ」という方のために先に結論。
ほぼやる価値なし。
あくまでも現段階であるが、ほとんど運用していく価値はない。
検証方法や前提条件、買い方のルール
主なルールは以下の通り
1:買うレースはAIがイン逃げ率80%以上と判断したレース
2:1号艇以外で3連対確率が一番高い艇を相手軸とする。且つ3連隊確立が他艇より10%以上高く相手軸として信頼度が高いと判断したレース。
3:5号艇6号艇を3連対確立1位とした場合は、他艇との差が10%未満でも購入レースとする。
4:買い方は均等買いで、相手軸を2、3着折り返して流す計8点
以下の表は2/18日のAIが予想した平和島の1着確率(左)と3確率(右)になります。
平和島 | 1号艇 | 2号艇 | 3号艇 | 4号艇 | 5号艇 | 6号艇 |
1R | 69.2 | 3.4 | 9.3 | 11.7 | 11.4 | 0.2 |
2R | 40.3 | 16.9 | 3.3 | 22.9 | 0.6 | 0.2 |
3R | 18.3 | 24.2 | 27.5 | 2.8 | 15.3 | 0.6 |
4R | 9.5 | 21.9 | 4.2 | 24.9 | 19.9 | 0.3 |
5R | 64.8 | 4.4 | 2.5 | 4.6 | 6.7 | 30.7 |
6R | 50.0 | 10.0 | 26.0 | 11.4 | 2.2 | 26.4 |
7R | 33.1 | 11.7 | 23.9 | 7.7 | 16.2 | 1.0 |
8R | 57.1 | 18.6 | 7.1 | 3.8 | 1.8 | 20.1 |
9R | 72.7 | 14.6 | 14.3 | 4.2 | 2.2 | 0.5 |
10R | 86.6 | 5.4 | 5.4 | 3.4 | 2.4 | 1.1 |
11R | 84.3 | 7.6 | 3.3 | 2.8 | 2.5 | 0.4 |
12R | 84.8 | 6.8 | 2.8 | 3.1 | 3.4 | 0.9 |
平和島 | 1号艇 | 2号艇 | 3号艇 | 4号艇 | 5号艇 | 6号艇 |
1R | 91.9 | 43.9 | 69.3 | 38.1 | 58.7 | 0.7 |
2R | 80.3 | 76.6 | 34.7 | 67.1 | 8.1 | 11.0 |
3R | 57.7 | 68.4 | 58.3 | 34.7 | 73.4 | 17.9 |
4R | 34.6 | 62.3 | 28.7 | 64.7 | 85.4 | 6.4 |
5R | 84.4 | 29.0 | 37.3 | 25.6 | 47.3 | 78.3 |
6R | 92.8 | 38.2 | 51.2 | 36.3 | 26.0 | 69.9 |
7R | 76.1 | 42.1 | 56.3 | 30.8 | 70.1 | 28.9 |
8R | 91.6 | 73.0 | 40.9 | 12.9 | 20.3 | 71.7 |
9R | 92.7 | 69.2 | 77.7 | 27.6 | 28.7 | 5.9 |
10R | 95.3 | 52.9 | 77.8 | 27.2 | 22.7 | 33.3 |
11R | 96.0 | 78.4 | 74.9 | 37.8 | 18.3 | 9.5 |
12R | 97.8 | 71.8 | 45.2 | 55.7 | 23.2 | 22.0 |
ルールに基づいてこの表から対象レースを絞ると10レースと12レースということになります。11レースもイン逃げ率は80%以上ですが、1号艇を除いた3連対確率1位の2号艇と次点の3号艇の差が10%未満なので、対象外のレースとなります。
10レースの買い目は「1ー3ー流、1ー流ー3」8点、12レースの買い目は「1ー2ー流、1ー流ー2」8点ということになります。これを各100円づつ買ったものとして計算します。
検証結果の詳細データ
それでは、検証結果の詳細を見ていきます。なお、サンプルレース数は130レース。フライング返還は払い戻しに含めて計算しています。
購入レース数 | 的中レース数 | 的中率 | 投資金額 | 払戻金額 | 回収率 | 利益 |
130 | 64 | 49.2% | 104000 | 103060 | 99.1% | -940 |
このような結果となりました。なお払い戻しの中央値は1045円。
以下時系列でのグラフ。折れ線が利益の推移で、棒グラフが的中した時の払い戻し金額になります。
この結果を見れば一目瞭然だが、いかんせん払戻額が安すぎる。最高配当で12810円というのがあったが、それ以外はほとんど1000円前後の払い戻しだった。
元返し、トリガミ覚悟で紐荒れ待ちのような感じになり(元々そのつもりではあったのだが、そもそも紐荒れも少ない)、安定して回収率をたたける結果にはならなかった。
まとめと回収率100%越えに向けて
今回は少し残念な結果であったが、改良ポイントや、課題が見えてきました。
とにかく配当中央値が安すぎた。これは、今回のコンセプト『固いレースを高確率で的中させ、紐荒れを狙う』の紐荒れが全然なかったことに尽きるように思います。
『こんな合成オッズで買う価値ないじゃん』と思うレースもルールの縛りで、全て買っていたので、オッズから期待値を計算して買うかどうかの判断にすることができれば、もう少し回収率は見込めると思います。
また他の改良点として、人気をするけど3連対を外しそうな選手を見つける方が、回収率をたたけるのではと思っています。
いずれもオッズ情報を参照しないといけないので、ハードルは高くなるけど試してみる価値はあるかなと考えております。
人気を落とす相手軸をAIの力で見つけることができればシステム化を可能にできるのではないでしょうか?
それではまた。